今回の白木調モデルは、京都の町家の中で、仕舞屋(シモタヤ)の雰囲気と味わいを持った建物で、吉野杉・吉野桧を内外部の柱や内法材や床材などに使用した、安らぎと温もりのある住まいです。 京都の伝統町家には、一般的に店舗付住宅の京町家、住宅専用の仕舞屋造(シモタヤ)、そして茶屋造り、織家建て、長屋建てなどがあります。その中の仕舞屋造は、白木(主に桧材や日本栂)の木を、内外部の化粧材として使用しています。
今回の民芸調モデルは、内外部に使う吉野杉・吉野桧の化粧木部を、独自の古色塗り(※1)で塗装し、仕上げに植物油で拭き込む技法を用いています。伝統の京町家の建物にも遜色なく、手入れ次第では、それを超える風合いが保てる住まいです。 店舗付住宅としての京町家は、内外部の化粧材に「べんがら」(※2)を塗り、何年もの間、植物油を拭き込み仕上げたものです。
※1)古色塗り 10種類以上の色があり、お好みの色で塗装します。
※2)べんがら塗り 京都の街中では「こげ茶」の弁柄に柿渋を混ぜて木部に塗り、油で丹念に拭き込んで仕上げたものが多いです。
磨丸太を、建物の内外部の柱や梁に使い、日本三大美林の吉野杉・吉野桧を、内法材や床材などに使用し、熟練した職人の技で作る、やさしさと品格を備えた住まいです。 京都の北山で室町時代頃から、建築用材を目的に植林された、磨丸太(北山杉)を面皮に加工して使用、また奈良の吉野で500年以上前に植林され、日本三大人工美林の一つに数えられる、吉野杉・吉野桧を、建物の内外部の鴨居・敷居や床材などに使用します。